食中毒発生の施設は飲食店が6割以上!?発生しやすい月は?

食中毒発生の施設は飲食店が6割以上!?発生しやすい月は?

食べ物を提供する飲食店にとって、お店で食中毒を発生させないことは大きな課題です。まずは食中毒が発生している状況を正しく知りましょう。


飲食店の食中毒発生が6割以上

施設別にみてみると、飲食店での食中毒発生が半数以上、事件数でみると6割を超えています。事件数と患者数での違いは、仕出屋や旅館など1回あたりの料理提供数が多いためだと考えられます。

 

原因施設別 食中毒発生状況(事件数)

原因施設別 食中毒発生状況_事件数(平成26年、厚生労働省)

原因施設別 食中毒発生状況(患者数)

原因施設別 食中毒発生状況_患者数(平成26年、厚生労働省)

(平成26年 食中毒発生状況 厚生労働省 より)


1月が最も食中毒発生の多い月

月別に食中毒の発生状況をみてみると1月が最も多く、3月・12月と続いています(事件数)。

 

月別 食中毒発生状況

月別 食中毒発生状況(平成26年、厚生労働省)

(平成26年 食中毒発生状況 厚生労働省 より)

 

気温の高い夏場に発生しやすそうなイメージの食中毒ですが、12月~3月の冬場に発生が多い理由は『ノロウイルス』です。ノロウイルスは11月頃から流行が始まり、春先の3月頃まで続くことが関係しています。


冬場に食中毒が多い原因はノロウイルス

病因物質別にみても、ノロウイルスは食中毒患者数の半数以上を占めています。

加熱不足の卵や肉などでかかりやすいサルモネラ菌・刺身や寿司など生の魚介類でかかりやすい腸炎ビブリオなどの細菌よりも、ノロウイルスの患者数が約1.5倍も多いのは、感染力が非常に強くしぶとい性質をもつノロウイルスの特徴を表しています。

 

病因物質別 食中毒発生状況(事件数)

 病因物質別 食中毒発生状況_事件数 (平成26年、厚生労働省)

病因物質別 食中毒発生状況(患者数)

病因物質別 食中毒発生状況_患者数 (平成26年、厚生労働省)

(平成26年 食中毒発生状況 厚生労働省 より)


人の口に入る食事を提供する飲食店にとって、食中毒は無視できない問題です。正しい情報をもって、きちんと予防・対策することが大切ですね。

 


カテゴリー :  衛生・清掃  店舗運営

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