正しい知識をもって、きちんと予防を!誤解されやすいノロウィルス 【後編】

正しい知識をもって、きちんと予防を!誤解されやすいノロウィルス 【後編】

以前と比べると一般的に知られるようになったノロウィルスですが、まだ誤った知識のまま予防・対策をされている方も多いのが実際です。

そこで今回は、よく誤解されているノロウィルスの知識についてまとめました。


発熱がなくてもノロウィルスの可能性あり

嘔吐や下痢の症状があっても、発熱していないため、軽度の風邪や食あたりなど軽い体調不良と勝手に判断してしまう人もいます。しかしノロウィルスは嘔吐や下痢が主な症状で、発熱しない場合もあります。高熱が出ていなくても自己診断せず、医療機関へかかるようにしてください。

 

ノロウィルスの症状の傾向として、小児は嘔吐が多く、成人は下痢が多いとも言われています。(必ずではありません。)


市販薬が逆効果になることもある

嘔吐や下痢の症状を市販の薬で止めようとすると、体内にウィルスを残してしまい逆効果になる可能性もあります。

ノロウイルスの正しい知識 市販薬が逆効果になることも

ノロウィルスだと気付かず、市販薬に頼ってしまう人もいますが、逆に症状が長引いたり人へウィルスを移してしまうこともあります。

 

特にノロウィルスやインフルエンザが流行するこの時期は、自己判断をせず病院で診てもらうようにしましょう。


すぐ治まった症状は時間をあけて続く場合もある

ノロウィルスは発症してからずっと続くとは限りません。症状の持続期間は数時間~数日といわれていますが、その間ずっと下痢や嘔吐などの症状が続いているわけじゃなく間隔をあけて症状が出てくる場合もあります。

 

そのため飲食店などでよくあるケースは、嘔吐や下痢の症状があったけどすぐ治まったためノロウィルスでないと自己診断してしまったスタッフが出勤してくるケースです。誤った判断をして出勤し、調理や接客にあたることで料理やお客様、まわりのスタッフへ感染がひろがり集団感染など大きな問題となってしまう場合があります。

 

ノロウィルスやインフルエンザが特に流行する秋~春先にかけては、出勤してきたスタッフの管理徹底も、店長・オーナーの大事な務めとなります。


いかがでしたか?勘違いしていたことはありませんでしたか?知っているようでまだまだ勘違いされることの多いノロウィルス。正しい知識を持って、正しく予防・対策をしてください。


カテゴリー :  衛生・清掃

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