寒い冬が終わり、春は新生活がスタートする季節。気候も良くなりポカポカと暖かい中、外出する人も多くなる時期です。飲食店にとって春は繁盛シーズンの一つであり、できるだけ多くの方にご来店いただき、次のリピートに繋げたいところです。
そのために、飲食店はどのような工夫が必要でしょうか?
今回は”春らしさ”を演出させる飲食店の集客アイデアをご紹介します。
▷春の食材を使用した限定メニューの提供 |
春に旬を迎える食材は、素材本来の甘みや苦みを味わえるものが多く、薄い味付けや素材の味を活かした料理が人気です。食材をざっくりと切って「春の一皿」として魅せるのも季節感が出て良いですね。
春に旬を迎える野菜 |
春キャベツ・アスパラガス・タラの芽・クレソン・さやえんどう・たけのこ・ ルッコラ など |
春に旬を迎える果物 | あまなつ・いちご・グレープフルーツ・なつみかん など |
春に旬を迎える海産物 | さわら・しらす・たい・めばる・あさり・コウイカ・わかめ など |
▷食器や料理の盛り付けは彩り豊かに |
今、「SNS映え」という言葉があるほど、多くの人が料理の写真をSNSにアップする傾向にあります。気になったお店の雰囲気や料理をSNSで探したり、SNSに載せている写真をきっかけにお店を決める方も多いです。
つまり、料理の盛り付けに力を入れることは、集客率のアップにも繋がるのです。「春らしさ」や「春の花」をイメージするなど、食器や料理の盛り付けを彩り豊かにすると、特に女性に人気が出て新規客もどんどん増えるでしょう。
▷お店の装飾は春カラーで揃える |
来ていただいたお客様に「春らしさ」を届けるためには、料理だけではまだまだ物足りません。メニューやPOP、内装など店舗全体で「春らしさ」を演出しましょう。
例えば、
・テーブルクロスや小物を春カラー(ピンク・黄緑・黄色など明るい色)に変える
・メニュー表やPOPに桜のイラストやモチーフをあしらう
・入口やテーブルの上、トイレなどに春の花を飾る(本物だと維持管理が大変なので造花を使用するのも〇)
「そんな細かいことまで必要?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、たとえひとつひとつが小さなことでも、それがお客様の目に留まればしっかり「春らしさ」を届けることができます。女性向けを意識するのであれば、より細部に至るまで工夫を凝らすことをお薦めします。
▷お花見(3月・4月)
・桜をモチーフにしたメニューを作る
・テイクアウトメニューの種類を増やす
▷卒業(卒園)式・入社(入園)式(3月・4月)
・送迎会や歓迎会向けのコースや団体向けのサービス
▷エイプリルフール(4月)
・アッと驚くようなエイプリルフールメニューを作る
・エイプリルフール規格のアイデア募集(採用者には特典をつけるなど)
▷イースター(4月)
・イースターエッグやうさぎモチーフの装飾
・卵料理のメニューを増やす
・チョコレートエッグをイメージしたデザート
・お子さんへのプレゼント
・ファミリー層に向けたサービス
・お子さん向けのメニューを増やす
▷母の日(5月)
・カーネーションなどの装飾
・親子で来店でデザートプレゼント
春は華やかさや可愛らしさを表現しやすい季節です。
早めに準備を始め、飲食店で春を感じてもらえるようなサービスを提供することが大切です。うまく演出できれば、お客様の心に残るサービスとなり、リピーターの獲得にも繋がるでしょう。
今のうちに自分の店に合った春メニューや装飾を考え、春の集客に備えてくださいね。