あなたは「クレンリネス」という言葉をご存じですか?
「クレンリネス」は、飲食店を運営しているのであれば一度は目にする言葉ではないでしょうか?
「クレンリネス」の徹底は飲食店の美観維持だけでなく、なんと集客にも大きく関係しているんですよ。
飲食店の用語でよく使用される「クレンリネス」
「クレンリネス」とは「清潔な状態を保つこと」を指します。
似た言葉で「クリンネス」がありますが、こちらは「清掃をし綺麗にすること」。
並べてみると意味が全く違うことが分かります。
クレンリネス = 清潔な状態を保つこと |
クリンネス = 清掃すること |
例えば、同じメニュー・同じ味を同じ価格で提供するお店があった場合、あなたのお店を選んでもらうにはどうしたらよいでしょうか?
もちろん立地やサービスなどでも判断されますが、お店の清潔さも判断する上でかなり優先順位は高いです。
ホールの床やテーブルが汚れている、店頭にゴミや清掃用具が散らかっている、トイレのニオイが気になる・・・わざわざこのようなお店を選んで利用しようとは思いません。
清潔な状態を維持することは、お店や取り扱う商品の価値を上げることにも繋がるのです。
お客様は「掃除をしている姿」を見ているのではなく、「床やトイレなど清掃箇所そのもの」を見て良いお店かどうか判断しています。掃除すること自体を目的にしてはクレンリネスとはいえません。掃除をしてキレイを維持することを目的にしましょう。
では実際にどういった作業が必要でしょうか?今からご紹介するのはほんの一例ですが、ぜひ参考にしてください。
✔手洗い
クレンリネスで手洗いは基本中の基本です。マニュアルや研修などで手洗いの手順をしっかり教える飲食店も多いです。これがちゃんとできていないと、どれだけ他を頑張っていても細菌の発生、繁殖、さまざまなウイルスが悪影響を与えるリスクが高くなってしまいます。手洗いをしっかりおこなわないとお客様が・お店はどうなってしまうのか、スタッフへの意識づけが重要です。
手洗いをするタイミングは仕事前、作業変更時、トイレ・休憩後が望ましいです。
✔開店前、閉店後
開店前に入口周りや床、目線の高さにも汚れやほこりがないか確認し、しっかり掃きとりましょう。また、カウンターやテーブルは拭き取り・アルコール噴霧をし、お客様に気持ちよく来店していただくための準備をおこなってください。
閉店後は、営業中に使用した器具や機械の洗浄をおこない殺菌消毒をしてください。洗い残しは細菌を増やす原因にもなります。絶対に次の日に汚れを持ち越さないよう心掛けてください。
✔トイレ
トイレ掃除チェックシートを設けている飲食店をよく見かけます。それだけトイレ掃除は重要視される個所であり、お客様が飲食店を判断する箇所の一つでもあります。
また、清掃だけでなくトイレ内のニオイも気を付けなければいけません。消臭スプレーや芳香剤を置いたり(強い香りのものは違った意味で臭いと思われるのでNG)、トイレタンク内や手洗い場のカビからもニオイが発生するので注意が必要です。
✔厨房・キッチン
調理をおこなうキッチン内や調理器具は直接食べものに触れるため、クレンリネスの重要性がとても高い箇所です。調理器具の使用前後には洗浄やアルコール消毒の徹底をおこないましょう。洗浄後の調理器具はしっかり乾燥させ、湿気からの細菌の増殖を防ぎます。
また、異物混入を防ぐためにもエプロンやコック着など身だしなみにも注意し細菌を持ち込まない、増やさない対策をしましょう。
毎日の清掃は必要ないグリストラップやレンジフード、床のワックス掛けなどはまとめて定期清掃サービスの会社に任せるのもお薦めです。掃除がしづらい箇所であり、自分たちでやってもなかなか満足のいく仕上がりにはならないことが多いです。ワックス掛けを自己流でやってみたけど、ゴミや汚れの上から塗り重ねて段々黒くなってしまう・・・なんてことも。
清掃会社に委託することで店長やスタッフが負担に思うことなく、定期的に清潔な空間を維持することが可能です。