あなたの飲食店は清掃にどれくらい力を入れていますか?「やってはいるけど、マニュアル通りにしかしていないかも」「見えるところしか掃除できていない」それでは、全くダメ!
お客様は、スタッフも気付かない意外なところを見ています。お客様に心地よい時間を過ごしてもらうには、店側はどんな清掃を心掛けたらよいでしょうか?
今回は、「お客様目線」で考える飲食店の清掃ポイントをご紹介します。
特にランチタイムなど回転率の上がる時間帯は、お客様をどんどん通すことに意識が向いてしまいバッシング(食器の片付けやテーブルの拭き上げなど客席を元の状態に戻すこと)や清掃が疎かになりがちです。スタッフから見れば一応は綺麗になっているし、「忙しいんだから多少は許してほしい」と思うかもしれません。
しかし、一度お客様の立場になって考えてみてください。せっかくそのお店を選んできたのに、案内されたテーブルが汚れていたり床が濡れていたりしたら、不愉快な気持ちになってしまいますよね。
お客様には「忙しいから」とか、「スタッフの手が少ないから」という言い訳は通用しないのです。
入口 |
入口はお店の顔、お客様が1番はじめに目にする場所でお店の印象を最初に感じ取る場所です。ゴミや備品などが放置されていると印象が悪くなりますので、オープン前・営業後は毎日掃除をしてお客様が入りやすい雰囲気を作ってください。ドアノブはお客様が必ず触れる箇所なので、汚れだけでなく様々な細菌が付着しやすいです。拭き上げだけでなくしっかり除菌もおこないましょう。
フロア床 |
床が綺麗かどうかでお店の印象は大きく変わります。オープン前・閉店後は掃除機やモップを使用し、四隅や目地の隙間まできちんと汚れを落とすよう意識してください。特に人がよく通る箇所はどんどん黒ずみますし、黒ずみを放置すると普通の掃除では取りきれない頑固な汚れになってしまいます。
なお、営業時間中はなかなか清掃にまで手が回らない場合もありますのでゴミに気付いたらすぐに拾う、汚れたらさっと拭くことを意識すれば大丈夫です。
また、雨の日は水滴で床が滑りやすくなります。お客様に怪我がないようこまめに水滴を拭き取るようにしてください。
客席 |
客席の汚れは最もお客様の目に付きやすく、逆にスタッフは汚れを見つけにくい場所でもあります。テーブルの上だけでなく、テーブルの縁やイスなど体が触れる部分もしっかりチェックしてください。また、メニューがべたついていないかなども確認が必要です。
スタッフのまかないはあえて客席で食べるようにしても良いですね。実際に客席を利用することでどこに汚れが付きやすいか、目に入りやすいかわかります。
レジ周り |
レジ周りは最後にお客様が必ず目にする場所です。お会計中ふと目に入ったレジ周りやトレーにホコリが溜まっていたらお客様はどう思うでしょうか?どれだけ内装や料理に満足していても、途端に嫌な気持ちになってしまいます。ホコリをしっかり拭き取り、ファイルや備品を置いている場合は整頓してレジ周りは常にスッキリと綺麗な状態にしておくといいでしょう。
トイレ |
トイレは飲食店にとってかなり重要な場所です。なんとトイレの印象一つでお店の評価が変わってしまうこともあるほどなんです。汚れはもちろんですが、ニオイ対策もしっかりやりましょう。
チェック表などを使用し、スタッフ間で数時間おきに清掃をするようすると良いですね。
扉の内側など、実際に使用しないとわからない箇所も念入りにチェックしてください。
トイレだけでなく洗面台の水滴を拭き取ることも忘れずに。水滴が多く残っていると不衛生な印象を持たれます。
自分たちでおこなう毎日の清掃に「お客様目線」でのチェックを合わせることでよりお店の美観を維持することができます。お店の美観が維持することは、お客様に気持ちよく利用してもらうことに加えて、働いているスタッフの環境を良くするということにも繋がります。
営業中、営業後、「お客様目線」に立って、お店をぐるりと見まわしてみてください。あなたのお店の思わぬ『清掃ポイント』が発見できるかもしれませんよ。
たとえお店のスタッフで毎日清掃をおこなっていても、細かな箇所まではどうしても清掃しきれずそこからどんどん汚れは溜まっていきます。時間が経った汚れは簡単に落とすことができず、その分の時間や労力、さらに人件費までかかってしまいます。
それならば、定期的に清掃会社(プロ)に清掃委託するのはいかがでしょうか?
清掃スタッフが常に効率よく、定期的に清掃をおこなうので無駄がありません。綺麗なお店はお客様にも喜ばれますし、お店のスタッフの負担も軽減されるので結果的に費用対効果も高くなりますよ。