突然ですが、エアコン清掃について正しいのはどちらでしょう?
A エアコンから出てくる臭いが気になる、急いで清掃を頼もう
B エアコンフィルターの埃を落とすだけの簡単な作業を月に数回続けている
答えはもちろんBです。簡単でしたね。
では、あなたのお店のエアコン清掃はAとBどちらをされていますか?
実際にできている、Bと答えられた飲食店はどのくらいあるでしょうか。Bが良いとわかっていても飲食店を運営しながらになると、つい後回しになりがちな店舗清掃。けれど、
たかが清掃、されど清掃
です。
飲食店の清掃は見た目の美観維持だけではありません。清潔に保つことで衛生面や安全面のほか、トータルコスト削減に直結します。
先程のAとBの事例が実際に起こると、それぞれ次のような影響があります。
・悪臭が気になりはじめるとフィルター洗浄だけではほぼ解決できません。分解洗浄が必要になり、清掃コストは高くなります。
・悪臭の原因は汚れだけとは限りません。場合によっては、メンテナンスできていない間に部品が壊れてしまって部品交換やエアコン買い替えになる可能性もあります。
・特にホールなど店内の悪臭はいち早く取り除きたいため急いで清掃業者に来てほしいですが、すぐに対応してくれるとは限りません。冷房を使い始める時期など繁忙期になると、なかなか予約をとれず、悪臭の漂う店内もしくは冷房を我慢して暑くどんよりした空気の店内でしばらく過ごさなければいけない可能性があります。
・清掃コスト(経費)を安く抑えることができます。店内スタッフで作業することも可能ですが、つい忙しい日は作業を怠ってしまうなど内部では継続が難しくなります。そこでお薦めの方法は、床のワックス掛けや厨房・グリストラップ洗浄を依頼している清掃業者へエアコンフィルターの洗浄を追加依頼することです。定期的な清掃タイミングでエアコンフィルターも洗浄できれば、継続も難しくありません。たいていは清掃作業にオプションで付けてもらえるはずなので、一度相談されることをお薦めします。
・こまめな洗浄は悪臭を抑えられるだけでなく、異常にも早く気付くことができます。そうすることで、大きく壊れる前に対応ができ余計なコストをかけず経費削減につながります。
・通常のエアコンフィルター洗浄に加え、年に数回の分解洗浄をしておくとエアコンの長寿命化が期待できます。あらかじめ年間の予定を決めておくことで、慌てて清掃業者へ依頼する必要がなく、なかなか対応してもらえない状況は起こりにくくなります。
今回は15年以上、飲食店ほか店舗やオフィスの清掃をしてきた業者の立場から、飲食店における清掃が与える影響をお伝えしました。
これから暑くなり冷房を使う機会が増える前の今の時期に、店舗のエアコン清掃を無理なく続けられる方法を見直してみませんか?