今、どこの業界も人手不足が問題になっています。飲食業界も深刻な人手不足により(中には)休業・閉店せざるを得ない店舗もあるほどです。
求人募集・採用に時間をかけてもすぐに辞めてしまう。
最近の子は・・・の言葉で括るのは簡単ですが何の解決にもなりませんし、お店の将来の為にも良くありません。
どうして辞めてしまうのか、今働いてくれているアルバイトの人たちにこのまま続けてもらうにはどうしたらよいのか・・・まずは今一緒に働くスタッフの心理をしっかり理解し、退職防止策を考えましょう。
もちろん人により理由は様々ですが、学生アルバイトによくある「辞める理由」をまとめました。
①学業と両立できなくなった
人手不足が理由でテスト期間中も多くシフトを入れるよう強要された、など学業に支障をきたすほどの日数・長時間のシフトに困って辞めてしまう場合があります。
②忙しくて仕事をちゃんと教えてくれない
教えてもらっていない仕事をするよう言われた、忙しそうで誰にも聞けない、聞いてもちゃんと教えてもらえない、など店側が原因の場合が多いです。
③お店の掃除をしたくない、すると思っていなかった
飲食店のホール希望でアルバイト入社したが、仕事は接客のみでトイレなどの掃除をするとは思っていなかった、するのが嫌だと辞めていく学生が増えています。
④希望した時間にシフトに入れてもらえない(稼げない)
勤務希望の曜日・時間帯が集中した場合、シフトに入れる人数には限りがある為必然的に希望より短い勤務時間になるスタッフがでてきます。特に学生は、学校やサークル後の勤務を希望することが多く、同じ時間帯に集中しやすい傾向にあります。
⑤時給が低い
任される仕事が増えたのに時給が新人と同じ、何年働いても時給が上がらないなどの不満があります。
⑥店長や社員の雰囲気が悪い
気分屋や人によって態度が変わる店長や社員についていけなくなる人が多いです。
⑦一日の労働時間が長い
人手不足の店舗は必然的に一人ひとりの労働時間が長くなります。たくさん稼ぎたい人には良いかもしれませんが、体力もかなり消耗しますし生活の負担になってしまいます。
⑧今より良い条件のアルバイトを見つけた
家から通いやすい、時給が高い、仕事内容が今より良い、など理由は様々です。
⑨求人募集の内容と実際の仕事内容や条件が異なる
求人を見て応募したのにいざ入社すると募集内容とは大きく異なる、という場合です。交通費の有無や研修期間の長さ、時給も理由の一つになります。
⑩楽でなかった・思ったより疲れる仕事だった
働く前に想像していたより忙しく疲れる仕事だった、楽だと思っていたのにそうではなかったなどがあります。
いかがでしょうか?一見自分勝手な理由にも思えますが、アルバイト側だけに問題があるわけではありません。
一度学生アルバイトの立場になって考えてみることも大事です。既存のスタッフと話す機会を設け、店や仕事内容の不満をヒアリングすることで現状を知ることができるのではないでしょうか。